えひめグローバルネットワーク(EGN)では、持続可能な社会づくりを実現するため、さまざまなESD活動を行っています。これまでEGNは、放置自転車等支援物資の提供、「銃から鍬へ」プロジェクトの支援など、モザンビークのコミュニティ支援を通して、松山市とモザンビークの問題をひとつに結び、双方の解決に向けて取り組んできました。
EGNは、二つの地域の未来をつないで、両者にとってプラスとなる解決方法を見出し、その活動を通して得る学びの中で、「持続可能な開発」という概念と結びついていくESD の事例として教育現場や市民へ普及を図っています。
EGNのモザンビークでの活動が評価され、2008年に同国からゲブザ大統領や閣僚33名が松山市を訪問したことをきっかけにして、環境ESD指導者養成カリキュラムを構築していた愛媛大学は、同国ルリオ大学との間で学術交流協定を締結し、教員・学生交流が行われるなど、松山でのESDの取り組みの下地が整っていきました。そして、松山市は、2009年度から財団法人自治体国際化協会(クレア)の助成を受け、市としてESDの取り組みを開始しました。
松山市、EGN、松山国際交流協会、小中高大学は「松山ESD促進実行委員会」を組織し、モザンビークを題材に、「途上国の現状を理解し、持続可能な社会づくりに資する教材・カリキュラムの開発」を行い、各教育課程で、地球規模の問題を頭で理解するだけでなく、協力や貢献といったかたちで実際に行動できる人間へと育成することを目的に、さまざまな授業モデルの展開に取り組みました。
EGNが、松山市の「平和の語り部」派遣事業で新玉小学校を訪れたことがきっかけとなり、先生方と話し合いながら、ESD「モザンビーク支援から地域と世界の平和を学ぶ」と題した、総合学習が展開されることになりました。
対象は6年生80数名。新玉小学校は、3年生で地域、4年生で福祉、5年生で環境を学んでおり、6年生で平和・国際を学びます。松山市は自転車の利用が多い地域ですが、放置自転車が社会問題となっており、児童が自転車という身近な問題を学び、その自転車が実はモザンビークでは生活に大変役立っているという途上国の現状を理解することで、それぞれの社会が抱える問題や課題、そしてそれをどう解決に導くのか、ワークショップや質疑応答を通じて理解を深め、感じたり気づいたことを話し合っていきます。モザンビークのことを1年かけてじっくり学ぶことで、途上国と先進国の違いや関係も考えていこうという試みです。
新玉小学校は、このESDへの取り組みをユネスコ本部へ申請し、2011年3月、小学校では四国初の「ユネスコスクール」認定校となりました。
世界が抱える問題と地域が抱える問題は、感覚的にそれぞれが遠く離れているように思えても、必ずどこかでつながっています。地域で暮らす人々が、そこにある問題や課題に気づき、学び、また、自分の暮らす地域の良さを知り、持続可能な社会を創っていこうと行動することで、世界を変えることもできるのです。あなたもESDについて学んで、まず自らを変えていってみませんか。
松山国際交流センター(MIC:Matsuyama International Center)は、クレア事業終了後、「ESDコーディネーター派遣制度」を始めました。この制度の活用方法は以下のホームページからアクセスしてください。
http://www.dokidoki.ne.jp/home1/informic/MIC/JP/ESD/ESD.html
ESDに関するご質問等は、以下にご連絡ください。
特定非営利活動法人えひめグローバルネットワーク
〒790-0803 愛媛県松山市東雲町5-4
TELおよびFAX:089-993-6271
Email:wakuwaku@egn.or.jp
松山ESD促進実行委員会『国際交流・国際協力に基づくESD教材・カリキュラム』から一部引用