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NGO相談員

【海外安全情報】MERSコロナウイルスによる感染症の発生(ラクダとの接触は避けてください)(内容の更新)(11/17発令)[中東]

2022.11.21

【ポイント】
●中東呼吸器症候群(MERS)は、主に中東地域で発生しています。感染源動物とされるラクダとの接触や、ラクダの未加熱肉や未殺菌乳の摂取は避けるようにしてください。
●感染した人との濃厚接触による感染(飛沫感染、接触感染)も報告されています。咳やくしゃみの症状があり、感染が疑われる患者との接触も避けるようにしてください。

【中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況】
(1)2012年から2022年10月迄の間に、サウジアラビアをはじめとする中東地域のアラビア半島を中心に、計27カ国から中東呼吸器症候群(MERS:マーズ)の感染者の発生が引き続き報告されています。世界保健機関(WHO)の発表によれば、これまでに累計で2,600人の確定例と、935人の死亡例が報告されています。なお,確定例の大半(2,600人中2,193人:全体の84%)はサウジアラビアで発生しています。
(2)WHOによれば、サウジアラビアでは2021年12月29日から本年10月末までの間に、4件のMERS確定例が報告されています(死亡例の報告はなし。)。
つきましては、中東地域に渡航・滞在される方は、特にウイルスの保有宿主(感染源動物)とされるラクダとの接触や、ラクダの未加熱肉や未殺菌乳の摂取は避けるなど、以下2を参考に感染予防に努め、十分注意してください。

○11月16日付WHOレポート(MARSに関する世界的な現況レポート)
https://www.who.int/publications/i/item/WHO-MERS-RA-2022.1

○11月16日付WHOレポート(サウジアラビアにおける発生状況)
https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/2022-DON422


【MERSコロナウイルス感染について】
(1)一般的にMERSコロナウイルスは飛沫感染や接触感染で伝播し、風邪などの一般的症状を引き起こすほか、下痢などの消化器症状も報告されています。また、重傷の場合には呼吸不全を起こすこともあります。報告されたMERS患者の致死率は約36%とされています。
現在、WHOや関係各国は、MERSコロナウイルスの感染経路や臨床経過等について、調査を進めています。
(2)MERSコロナウイルスに対する一般的な具体的予防策は以下のとおりです。
●休息、栄養を十分に取り、体に抵抗力をつける。
●手指等の衛生保持に心掛ける。
●咳やくしゃみの症状がある患者とは、可能な限り濃厚接触を避ける。
●温度の変化と乾燥しすぎに注意する。
●高熱、咳、呼吸困難等の症状が見られた時は、適切なタイミングで専門医の診断を受ける。
(3)MERSコロナウイルスの特徴及び上記に追加する具体的予防策は以下のとおりです。
●感染者の約17%が医療従事者であり、救急外来での院内感染が問題となっているため、自宅療養が可能な場合は救急外来の受診を控える。
●50歳以上の高齢者や慢性疾患(糖尿病、高血圧、喘息、腎障害、心疾患、呼吸器疾患等)を持っている人が感染した場合は重症化するリスクが高く注意する。
●特に中東地域では、感染源である可能性が高いラクダとの接触を避ける。ラクダは威嚇行動でつばを吐くことがあるので、不用意な接近は避ける。また、ラクダの未加熱肉や未殺菌乳の摂取は厳につつしむ。
(4)日本の厚生労働省は、MERS流行国から帰国された方に空港等の検疫所で、発熱や咳などの呼吸器症状があるか、MERSが疑われる患者又はラクダと接触した可能性がある場合は、必ず検疫官に申し出るよう呼びかけています。その際、中東諸国のMERS流行国で、患者やラクダと接触した方がいた場合、その方は最大14日間検疫所に毎日体温等の健康状態を報告する健康監視の対象になります。

(参考)厚生労働省HP(中東呼吸器症候群(MERS)について)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/mers.html

また、厚生労働省では、引き続きサウジアラビア・アラブ首長国連邦などMERS流行国から帰国後2週間以内に発熱や咳などの呼吸器症状がみられた場合には、直ちに最寄りの保健所に電話で連絡するようお願いしています。
MERSコロナウイルス感染症は、発症前の潜伏期間では、感染する可能性が非常に低いとされています。発症直後の迅速かつ適切な対応が、治療及び感染拡大防止に不可欠ですので、ご協力よろしくお願いします。

【在留届及び「たびレジ」への登録のお願い】
外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
また、3か月未満の出張などの渡航の際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html 参照

【問い合わせ窓口】
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
【外務省関連課室連絡先】
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)4919
○外務省 海外安全ホームページ: https://www.anzen.mofa.go.jp/
(携帯版) http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp

【詳細】
外務省海外安全ホームページ>広域情報詳細>MERSコロナウイルスによる感染症の発生(ラクダとの接触は避けてください)(内容の更新)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2022C106.html


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えひめグローバルネットワークは、令和4年度外務省NGO相談員事業を受託しています。
http://www.egn.or.jp/ngo/ngo.html

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