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【お知らせ】一時帰国中の青年海外協力隊が、株式会社サンテックの外国籍スタッフに日本語指導[香川県]
2020.07.06
青年海外協力隊の上原由雅さん(派遣国:インド/職種:日本語教育/香川県高松市出身)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、3月下旬にインドから一時帰国し、5月下旬から地元の民間企業 株式会社サンテックで、同社の外国籍スタッフに日本語の授業を実施しています。
上原さんは、現在週に3回(月・水・金)日本語の授業を行っています。「日本でお金を稼ぐだけでなく、日本の生活を楽しく過ごしてほしい」と同僚の日本人従業員との会話などを想定して、授業内容を計画しています。月曜日は在日1年目のミャンマーからの技能実習生5名への指導です。6月22日の授業は、宿題になっていたテーマ「一番好きな祭り」について日本語で発表後互いに質問したり、「遅刻をする時の話し方」の練習で、なぜ遅刻するかも伝える話し方を教えていました。
ミャンマーからの技能実習生は、「今よりもうまくなりたい」「日本語の試験に合格したい」など積極的に日本語の勉強に取り組んでいます。
水曜日は同社の国際事業部の外国籍スタッフ(ミャンマー、コンゴ民主共和国、中国など)に、金曜日は帰国した技能実習生が日本で学んだ技術を活かして仕事ができるようにと同社が設立したミャンマー工場Mooz&Companyの従業員4名にオンラインで授業を行っています。
上原さんは、青年海外協力隊として2019年1月からインドのジャワハルラル・ネルー大学 言語文学文化学部で日本語の指導をした経験を含め、約7年間外国人に日本語を教えてきました。しかし、技能実習生など日本で働いている人への指導は今回が初めてです。受講者である技能実習生へのヒアリングだけでなく、休憩時間中の日本人スタッフにもヒアリングを行いどのようのような時にコミュニケーションに問題が生じているかを調査しながら授業を進めているそうです。
株式会社サンテックは、ステンレス製のタンクや圧力容器などを製作しており、ミャンマーや中国、スペインにも事業所を置き、積極的に海外展開をしています。9名のミャンマーからの技能実習生、2名のABEインターン生を含めて、今は14人の外国籍スタッフが所属しています。社内での日本人スタッフとのコミュニケーションをより円滑に行ったり、今まで以上に日本語を上達させ同社の海外進出に貢献してほしいと、上原さんに外国籍スタッフへの日本語指導を依頼しました。会社のニーズと、将来は日本に住む外国人のサポートをしたいと考えている上原さんの思いが一致して、このような機会ができました。
今までテレビや報道で感じていた「技能実習生」とは違う「技能実習生」の様子が知ることができたと上原さんは話しています。再赴任のめどはまだたちませんが、このような国内での地域貢献活動を行う一方、インドの学生へのリスニング素材の提供のため動画の作成を検討中とのことです。日本からインドへの活動も楽しみですね。
※青年海外協力隊は、新型コロナ感染症が拡大している状況を受け、2020年3月中旬から4月にかけて、世界76ヶ国に派遣中であった約1,800名が日本に一時帰国し、現在もまだ待機生活を送っています。
【詳細】
JICAホームページ>JICA四国>トピックス>2020年度>一時帰国中の青年海外協力隊が、株式会社サンテックの外国籍スタッフに日本語指導
https://www.jica.go.jp/shikoku/topics/2020/0702.html
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えひめグローバルネットワークは、令和元年度外務省NGO相談員事業を受託しています。
http://www.egn.or.jp/ngo/ngo.html
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