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NGO相談員

【お知らせ】オンラインキャリアセミナーを開催しました[四国]

2020.12.21

2020年12月12日(土)に四国内に一時帰国中のJICA海外協力隊および合格後に派遣延期となっている方々を対象にしたオンラインキャリアセミナーを開催しました。Uターンや移住など四国にゆかりのあるJICA海外協力隊経験者の方々をスピーカーにお迎えし、活動中から帰国後、そして現在のキャリアに至るまでの経緯をお話し頂きました。

愛媛県興居島(ごごしま)に移住された石川雄介さん(隊次:平成25年度4次隊/派遣国:ナミビア)は、農業の経験はなかったものの、帰国後に農地を借り受けるために必要な知識を果樹研修センターで学ばれ、現在はご家族でみかん栽培に取り組まれています。参加者からは未経験で農業に取り組むにあたっての必要なプロセスや、なぜ農業を選んだのか、という質問が出ました。また島に移住するにあたって不安があったかどうかの質問には、協力隊として日本人一人きりで活動していた経験があるので、不安や不自由は感じずに楽しんでいると話されました。地域コミュニティを活性化するとともに、興居島から世界をつなぐべく、今後は、ナミビアの同僚を招待したり、アフリカをコンセプトにしたゲストハウス運営などを目標にしていると、充実した笑顔で話されているのが印象的でした。

JICA四国センターからも程近い場所で、当時高松市内に数少なかったゲストハウス若葉屋を開業した若宮武さん(平成21年度4次隊/セネガル)は、学生のころから国際協力の仕事を目指していましたが、セネガルで出会った人たちを通じて、家族が一緒に過ごせる環境と、地域の課題に取り組む重要性を学び、地元に戻って地域に貢献したいと考えるようになったそうです。ゲストハウスの経営を通じて、行政から外国人向けの災害対策等の会議への出席を依頼されるなど、ゲストハウス経営から発展した協力隊経験の還元についても紹介がありました。参加者からは、東京などの大都市と地方でのゲストハウス運営の違いについての質問もあり、具体的な意見交換が行われました。

JICAキルギスで一村一品(OVOP)の専門家である原田明久さん(平成元年2次隊/ガーナ)はJICAの企画調査員や専門家を歴任され、国際協力分野でのキャリア形成についてお話し頂きました。アジアやアフリカ各国での活動を通じて、地域をよく知る住民を、いかにしてプロジェクトに巻き込んでいくか、という実践的な話もあり、今後の活動に活かせると感じた参加者も多かったようです。アプローチの仕方は、途上国や国内の関係なく、解決したい「課題」を見つけ、取り組むことがその後の一歩になるのでは、とアドバイスがありました。村の女性たちの井戸端会議に参加してみたら、9割がお金の話だった!という原口さんの発見に、女性の参加者たちは大いにうなずいていました。

本セミナーは、地元での就労・起業も含めた協力隊経験の社会還元について経験者の方々から伺い、具体的にイメージしてもらうこと、派遣前の合格者の方々には、帰国後までをイメージして派遣に向けた準備、派遣前訓練、派遣国での活動に取り組んでいただくことで、帰国後の選択肢が豊かなものになればと企画しました。

年末の繁忙期にご協力頂きましたスピーカーの方々、積極的に意見交換して下さった参加者の皆さま、ありがとうございました!

【詳細】
独立行政法人国際協力機構ホームページ>JICA四国>トピックス>2020年度>オンラインキャリアセミナーを開催しました
https://www.jica.go.jp/shikoku/topics/2020/1218.html


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えひめグローバルネットワークは、令和元年度外務省NGO相談員事業を受託しています。
http://www.egn.or.jp/ngo/ngo.html

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