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NGO相談員

【お知らせ】ウクライナ避難民緊急支援について_Vol.1[全国]

2022.03.16

2022年3月、TICOはAMDAとの合同チームを結成してウクライナ避難民支援の活動を開始しました。まずは3月9日にTICO代表の吉田修医師と中村哲郎調整員が渡欧、現地の状況を見ながら追加で人員を派遣することも考えています。

3月13日現在の状況を現地からのリポートを元に、ご報告いたします。

《本日までの行動》
3月9日早朝、吉田医師はAMDAチームと合流するために、岡山に向かいました。岡山駅でマスコミ各社の取材を受け、新幹線で上京しました。羽田空港でPCR検査を受け、結果待ちの間に、ハンガリー大使館へ。大使にご挨拶をして再び羽田空港に戻り、夜のフライトでトルコのイスタンブール(Istanbul)へ飛びました。
たどり着いたイスタンブールはまさかの悪天候。雪のために少しばかりの足止めです。
ここからは現地時間となります(日本とのハンガリーの時差は8時間です)。
3月10日にハンガリーの首都ブダペスト(Budapest)に到着しました。先発でハンガリーに入って現地調査をしてくれていた現地在住の日本人医師・医学生と深夜までホテルで打ち合わせ。
翌3月11日は朝からセルダヘイ元駐日大使閣下ご夫妻との面談、在ハンガリー日本国大使を訪問、国立センメルワイス大学(Semmelweis University)学長(心臓外科医)との面談と、精力的に動きました。
情報収集と検討の結果から、ウクライナとの国境沿いの町キシュバールダ(Kisvarda)を目指すこととなりました。まずは、ここのウクライナ支援拠点で、活動を開始します。

《チームが見たハンガリーの現状》
ハンガリーには、ウクライナからすでに22万人(3月13日現在)が入国しているようです。ウクライナからの避難者数は、ポーランドが1位、2位がハンガリーなのだそうです。ポーランド語とウクライナ語の間ではコミュニケーションが可能なようですが、ハンガリー語とウクライナ語の間は不可能であることも大きな理由の一つだと思われます。日本語に置き換えて説明すると、青森の方言を話す方が鹿児島に行って方言で話す現地の方とコミュニケーションを取ろうとしたら、何とかなるけれど、韓国や台湾に行くとまったく通じない、という感じです。言語体系の問題は、避難するにも大きな壁となるということのようです。

ウクライナとハンガリーの国境には、5つの道路が通っていて、いずれの地点でも現時点ではウクライナ側に避難者の長蛇の列が見られることもなく、比較的落ち着いた移動ができているようです。5つの幹線道のうち一番大きな地点はザホーニ(Zahony)で、ここだけは徒歩での塚が許可されておらず、車と列車のみ通過できる状況です。ハンガリーでは、ウクライナとの国境を24時間開けていて、避難民を積極的に受け入れています。ただし、国境ではCOVID-19の検査があり、陽性の方にはいったん国境付近の隔離施設へ入っていただいているそうです。隔離施設は、24時間体制で医療従事者によるモニタリングが行われていますが、人手不足で医療ボランティアが欲しいとのことでした。

私たちTICOとAMDAの合同支援チームは、ウクライナとの国境付近の町キシュバールダで活動を開始しました。チームの保安の観点から、詳しい場所は明かせませんがキシュバールダでウクライナ支援拠点となっている現地チームに合流しました。ここでは、避難民のサポートをしたり、住民から寄せられた支援物資を仕分けてウクライナに送ったりしています。医薬品も支援物資としてウクライナに輸送しているようですが、量が不足しているとのことでした。

ハンガリーへの入国手段でもっとも多いのは列車での移動で、首都のブダペストやデブレツェン(Debrecen)で降車していると考えられます。キエフ(Kiev)からの列車は1日に1本だそうですが、ブダペスト駅周辺には、避難民支援のための特設テントが建てられ、ボランティアスタッフが住民から届けられた支援物資を仕分けていました。ここでは、支援物資の提供とともに、さまざまな情報提供も行っています。ウクライナから入国した人にはハンガリー国内のみならず、オーストラリアやドイツ、スロバキアやチェコ、ポーランドも鉄道を無料で利用できると案内されていました。

現時点では、ハンガリーへの避難はハンガリー系ウクライナ人の方が中心で、ハンガリー国内もしくはハンガリー経由で他国への移動と、行き先が決まっている方が大半であるようですが、今後、戦況が悪化・長期化すると、行く先も決まっていない方の避難入国も増えてくることが予想されています。
避難民の中には、慢性疾患を抱えている方もいらっしゃいます。とくに、継続的な薬の服用を必要とする方は大変だと思います。長期化すると、こうした問題も起こるでしょう。

《TICOとしての支援》
私たちTICOメンバーは、欧州での医師免許を持っていないので、現状では医療行為を行うことができません。大規模災害や紛争地では、海外からのボランティア医療関係者が医療行為を行える一時的な許可証が発行されることもあるので、当局の判断を待ちつつ、今、私たちにできることを模索し続けている状況です。
複数の救護所にて医療部門を統括するウクライナ人医師に会い、ウクライナの病院では現在、深刻な医薬品不足であるとのことで、小児用の医薬品支援の要請をいただきましたので、TICO・AMDA合同チームからの支援を決定しました。

今回、私たちの活動をSNS等で積極的に発信し、ご支援を募っているところですが、なにぶん国外での支援なので、日本で物資をご提供いただいても現地まで運ぶ輸送手段が確保できません。ご支援のご協力は、寄付金の形でお願いいたします。

■ゆうちょ銀行
店番 169
イチロクキュウ店 当座0037649
受取人名 トクヒ)テイコ

上記のゆうちょ口座を、暫定的にウクライナ避難民支援専用口座としております。
ご協力よろしくお願いいたします。

また、SNSの発信を拡散してご支援の輪を広げていただけると有り難く思います。
こちらも重ねてお願いいたします。
Twitter https://twitter.com/TICOjapan
Instagram https://www.instagram.com/ticojapan/
Facebook https://www.facebook.com/ticohq

※メール簡素化推進中、導入文・締め文は省略頂いて結構です。
特定非営利活動法人TICO 事務局 福士 庸二
779-3403徳島県吉野川市山川町前川120-4
Tel:090(7786)3193/Fax:0883(42)2271
email: tico-hq@tico.or.jp<mailto:tico-hq@tico.or.jp>
URL:http://www.tico.or.jp

★TICO紹介ビデオがホームページからご覧いただけます。是非、アクセスください。
URL:http://www.tico.or.jp


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えひめグローバルネットワークは、令和3年度外務省NGO相談員事業を受託しています。
http://www.egn.or.jp/ngo/ngo.html

 

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